未必の故意 (戯曲)

first publication date:  1971-09-10
genre:  play
original title:  未必の故意
original language:  Japanese

『未必の故意』(みひつのこい)は、安部公房の書き下ろし戯曲。11景から成る。ある小島の消防団長が、団員や島民たちと計画的に行なったヤクザ者の殺害を「未必の故意」に見せかけようとする物語。団長を中心に島民たちの模擬裁判が行われる過程で、事件の状況や島の人間関係が浮かび上がるという劇中劇の中、被害者同様、島を我がものにしようとする団長の意図が次第に明らかとなると共に、孤独の恐怖が一種の連帯の幻想や狂気を生み、「他者」を紡ぎ出すという共同体の論理の矛盾を描いている。姫島村リンチ殺人事件を素材とした作品である。 1971年(昭和46年)9月10日、新潮社より単行本刊行され、同年同日に井川比佐志主演により俳優座劇場で初演された。1972年(昭和47年)に第22回芸術選奨文部大臣賞を受賞した。翻訳版はドナルド・キーン訳(英題:Involuntary Homicide)で行われている。 Source: Wikipedia (ja)

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