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The Flood invades my spirit

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『洪水はわが魂に及び』(こうずいはわがたましいにおよび)は日本の小説家・大江健三郎の純文学長編小説。1973年に新潮社より「純文学書下ろし特別作品」として出版された。第26回野間文芸賞受賞。 本作の表題は旧約聖書の詩篇〈神よねがはくは我をすくひたまへ 大水ながれきたりて我がたましひにまでおよべり 〉に拠っている。結末を書きながら作家が連想していたのは旧約聖書ヨナ書の 〈ヨナ魚の腹の中よりその神エホバに祈禱て 曰けるはわれ患難の中よりエホバを呼びしに彼われにこたへたまへり 〉だという。本作は、新潮社の「純文学書き下ろし特別作品」として上下二巻で函入りで出版されているが、その函には以下の著者のメッセージが記されている。「僕は六◯年代後半から、七◯年代初めにかけてこの小説を書いた。現実に深くからみとられている僕が、あらためてこの時代を想像力的に生き直す。それがすなわち小説を書くことなのであった。いまや「大洪水」が目前にせまっているという声は、一般的となっている。その時、想像力的に生きなおす、ということは現実的な意味があるであろう。 著者」「僕は遠方からおしよせる「大洪水」の水音を、ふたつの世代の人間の想像力のうちに、またかれらの行為と実存のうちに、共震する響きをつうじてとらえようとした。その、しだいに増大するコダマは、ついに全的なカタストロフィを構成せざるをえない。しかもなおそれを生き延びる、人間の赤裸な意志の光において、僕は「大洪水」を照らしだすことを望んだのである。 著者」1990年代半ばの「大江健三郎小説」刊行時、その販促用のパンフレットにおいて、大江は自作解説として「私は、この世界の終り、という強い予感にとりつかれていたのだった。『洪水はわが魂に及び』は、ひとつの悲劇として、『ピンチランナー調書』は、喜劇として、しかしそれぞれに迫ってくる緊張感の中で書いた」と回想している。本作は、息子の大江光の存在から影響を受けた作品群の一つである。主人公の大木勇魚の息子のジンは、鳥の声を聞き分ける事が出来、鳥の声を聴くと「─センダイムシクイ、ですよ。」などと鳥の名を当てて父親に報告する。これは大江光の幼少時の実際の行動をとって作品に活かしている。
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original title: 洪水はわが魂に及び
language: Japanese
genre: novel

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